所長BLOG

2013年1月29日 火曜日

改正労働契約法解説





「労働契約法の一部を改正する法律」が平成24年8月10日に公布されました。
この改正では、有期労働契約(注)について、次の3つのルールが新たに設けられました。
(注)有期労働契約とは、1年契約、6か月契約など期間の定めのある労働契約のことをいいます。

1 「雇止め法理」の法定化(平成24年8月10日施行)
一定の場合には、使用者による雇止めが認められないことになるルールです。

2 無期労働契約への転換(平成25年4月1日施行)
有期労働契約が反復更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換させなければならないルールです。

3 不合理な労働条件の禁止 (平成25年4月1日施行)
有期契約労働者と無期契約労働者との間で、期間の定めがあることによる不合理な労働条件の相違を設けることを禁止するルールです。


◆◆ 1 「雇止め法理」の法定化 ◆◆◆
有期労働契約は、使用者が更新を拒否したときは、契約期間の満了により終了します。こうして雇用関係が終了することを「雇止め」といいます。雇止めについては、労働者保護の観点から、過去の最高裁判例により一定の場合にこれを無効とするルールが確立しています。今回の法改正によって、それが労働契約法に条文化されました。

<対象となる有期労働契約>
① 過去に反復更新された有期労働契約で、その雇止めが無期労働契約の解雇と社会通念上同視できると認められるもの
→東芝柳町工場事件(最高裁昭和49年7月22日判決)の要件を規定したもの
②労働者において、有期労働契約の契約期間の満了時に当該有期労働契約が更新されるものと期待することについて合理的な理由があると認められるもの
→日立メディコ事件(最高裁昭和61年12月4日判決)の要件を規定したもの

<要件と効果>
上記①②のいずれかに該当する場合に、使用者が雇止めをすることが、「客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められないとき」は、雇止めは認められず、従前と同一の労働条件で有期労働契約が更新されます。

<必要な手続>
条文化されたルールが適用されるためには、労働者からの有期労働契約の更新の申込みが必要です(契約期間満了後でも遅滞なく申込みをすれば条文化されたルールの対象となります)。


今回紹介した「雇止め法理の法定化」は、すでに施行されています。有期労働契約で雇用する場合は、就業規則において更新の基準等を明確にしたり、採用の際、有期の雇用であることを理解してもらうことが大切です。


渋谷区で開業する
採用コンサルタント・社労士
田中 謙二

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2013年1月21日 月曜日

管理職が増えない日本





日本の全就業者に占める働く女性の比率は、欧米各国と比べて遜色ありません。しかし「女性管理職」がなかなか増えません。管理職になると12%程度どまりで、30%を超える欧米との差は埋まらない。女性の積極登用は日本経済を押し上げると言われています。

「日本には未活用のよく教育された女性労働力というすごい潜在成長力がある」。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は昨夏の講演で「女性の活躍」を日本経済成長のカギに上げました。

2011年の日本の全就業者数に占める女性の比率は42.2%これに対してアメリカ、イギリスなどの各国も45%程度で欧米とほとんど変わりません。しかし、課長以上や管理的公務員を指す「管理的職業従事者」に女性が占める比率だと日本はわずか11.9%に落ち込みます。先進国の中で最低水準というだけでなく、シンガポール(2010年34.3%)、フィリピン(2010年52.7%)などに後れを取っています。

女性の積極的な活用は「男女平等」の観点からみられがちですが、企業経営に好影響をもたらすとの指摘も増えつつあります。

<社労士の見方>
第二次安倍内閣は、衆院選政権公約で「2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする」という目標を掲げました。それを実現するための取り組みとして、今月に召集される通常国会で、「国等により男女共同参画事業者からの物品調達の特例に関する法案(通称・ダイバーシティ促進購入法案)」を提出するとも明言しています。

こうした取り組みには基本的には賛成で、実現に向けて進んでほしいと思います。ただし、女性が長く働けるような環境の整備がセットでないと絵に描いた餅になりかねません。短時間正社員制度や子供を預ける施設の問題など、同時に解決しなければいけない問題が山積です。

本来、男女の比率について、理想は数値目標など設定せず、男女問わずに能力重視で配置したいところですが、社会の慣習を根本的に変えるためにはひとつのアイデアだと思います。
政権に期待したいと思います。

渋谷区で開業する採用コンサルタント・社労士
田中謙二
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2013年1月16日 水曜日

就活生の動き早く 2014年春入社




採用支援のヒューマネージ(東京・千代田)の調べで、2014年春入社の就職活動で学生の活発度を示す「就活アクション指数」が、採用活動解禁直後の12年12月10日時点で前年同日より2ポイント高い20ポイントだったことがわかりました。

学生のエントリー数も6.4%増えました。採用スケジュールの短期化で学生確保に早くから動く企業に対応するため、就活がスタートした12月上旬から情報収集を急ぐ学生が多いことが分かりました。

同社の新卒採用の選考管理システムを通じエントリーする学生数を調べました。理系学生のエントリー数は前年同日比0.6%減とほぼ横ばいでしたが、文系は10.3%増えています。理系に比べ専攻分野が評価されにくい文系の動きが特に活発だったということです。


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2013年1月 7日 月曜日

年の初めは七福神巡りでも







新年、明けましておめでとうございます。


4日午前中、白金から目黒を歩き、「江戸最初山手七福神」を巡ってきました。

昨年は、地元の七福神を巡りましたので、今年は事務所管轄(東京都社労士会山手統括支部)の「山手七福神」にしました。

白金台にある妙円寺には、福禄寿と寿老人が祭ってありました。1寺に2つの福神様。こんなお寺もあるんですね。

最後にお参りした滝泉寺(目黒不動)は、さすがにリッパな寺構えで、多くの参拝者でにぎわっていました。

甘酒がおいしかったです。

2013年が皆様にとってすばらしい年となりますように。


渋谷区で開業する
採用コンサルタント・社労士
田中 謙二
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